XANADU

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紫水 05.

ガルーダが消えた先の左手のルビーをじっと見つめ、ため息をついた。 そしてカインが差し出した手を握り返した右掌へと視線を移動させる。 カインから流れ込んできた感情……。 怒り、嫉妬、寂しい、悲しい、そして、カイン自身が向けていたのであろうラズ...
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紫水 04.

「カイン……」 その声に驚いたようにカインは振り返った。「どうした? ラズに何か言われたか?」「……オレ、必ずラズを守るから……」 もたれかけさせていた身体を起こし、真っ直ぐにカガリを見つめる。「危険を伴う旅だってのは……カインも解っている...
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紫水 03.

ラズは何事も無かったかのように振る舞い、今までと変わらずカガリにも接していた。 シルバーレンに滞在して一月が経とうとしている。「そろそろカーシャに向かった方が良いよな」 ラズが宮殿で昼食を摂る為、食堂に集まった全員にそう言った。「そうだな…...
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紫水 02.

どれ程の時間、その場で蹲っていたのだろう。 不意にしたドアが開く音でハッと顔を上げた。「カガリ……」「お前、いつまでもそんなところに居たら風邪引くだろ……」 カガリは布団を小脇に抱え、その布団をラズに手渡すとまたドアの向こうに消えようとする...
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紫水 01.

「なぁ、カガリ。今日これからさ王宮に行かないか?」「え……」 明らかに嫌そうな顔を見せるカガリに苦笑いする。 シルバーレンに滞在してかれこれ十日。ラズは毎日王宮には顔を出してはいたが、こちらの全員を連れて王宮には行っていなかった。 正式な要...

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